「行き場のない高齢者に、居場所をつくる──身寄りのない人の“最後の味方”でありたい」
世の中には、
“頼る人がいないまま老いていく高齢者” がたくさんいます。
家族がいない。
頼れる人がいない。
相談できる場所もない。
情報を調べる力も、発信する力もない。
ただ静かに、孤独に、
助けを求める声すら上げられずに生きている人がいます。
■ 入りたくても、入れない現実
住宅を借りたくても断られる。
保証人がいないから鍵を渡してもらえない。
施設に入りたくても、「身寄りがいない」という理由で門前払いされる。
そんな理不尽が、まだこの国には確かに残っています。
「どこに行けばいいんだろう…」
「自分の最後はどうなるんだろう…」
そんな不安を抱えたまま、
誰にも言えず心を閉ざしてしまう高齢者がいるという現実。
その姿を、俺はこの目で見てきました。
■ だから、俺は“居場所”をつくると決めた
身寄りがない人でも、
頼れる人がいない人でも、
最後まで “人として” 自分らしく生きられる場所をつくりたい。
その想いで、俺たちは
アパートの提供+介護のサポートを一体化した事業
を始めました。
もちろん数に限りはある。
大きなことはまだできない。
それでも、たった一人でも助けられるなら、
この手で支えたいと思った。
安心して住める場所があれば、
人は表情が変わる。
心が落ち着き、希望が生まれる。
「ここに来てよかった…」
そう小さな声でつぶやいてくれた利用者さんの顔を、
俺は忘れられない。
■ 情報を受け取れない“弱い立場の人”にこそ届けたい
世の中には、
テレビやネットで情報を見つけられる人ばかりじゃない。
・スマホを持っていない
・行政の仕組みが難しくて理解できない
・誰に相談すればいいかわからない
・人を頼るのが苦手
・声を上げることすら怖い
そんな人たちが、
社会の中で、静かに取り残されている。
その人たちにこそ、このサービスを届けたい。
声を上げられない人のところに、
こちらから手を伸ばしたい。
■ “最後の味方”でありたい
人は誰だって、
最後まで「安心して生きたい」と思っている。
身寄りがなくても、
困っていても、
情報が得られなくても、
声が小さくても、
誰かに迷惑をかけたくなくても、
その人の人生には、価値がある。
だから俺は、
“最後までその人を守る存在”でありたい。
■ もし、あなたの周りに困っている高齢者がいたら
「どこにも頼れない」
「もう住む場所がない」
「誰に相談すればいいのかわからない」
そんな高齢者がいたら、
どうか、俺たちのことを思い出してほしい。
届けたいのは “制度の説明” ではなく、
安心と、人としての尊厳。
たった一つのアパートの鍵が、
その人の人生を大きく変えることがあります。
俺たちは、そんな人のために今日も動いています。
■ 最後に
高齢者の誰一人として、
孤独に怯えながら最期を迎える社会であってはいけない。
住まいがあること。
介護が届くこと。
安心があること。
その一つひとつが、
その人の「生きたい」という気持ちを支えます。
俺たちはこれからも、
行き場のない高齢者の“居場所”をつくり続けます。
小さな力でも、誰かの人生を変えられる。
それが、この仕事を続ける理由です。

2025.11.01
